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断熱材吹き込み前の大切な準備工事

今回は断熱材の吹き込み前に行う、配線や貫通部分の施工についてご紹介します。

断熱性能や気密性を保つための、大事な下準備です。

配線や貫通孔の施工は今がタイミング

断熱材を壁の中に吹き込む前に、次のような設備工事を済ませておく必要があります。

これらは断熱材を入れた後では施工ができなくなるため、このタイミングが重要なんです・

コンセントまわりには「気密ボックス」

コンセントの裏から外気が室内に流れ込まないように、気密コンセントボックス(ビニール製のカバー)を使って配線しています。

 

ちょっとしたすき間でも、冷気が入る原因になります。こうした工夫で、断熱性と気密性をしっかりキープしています。

壁の木枠に取り付けられた白いビニール状の気密ボックスとコンセント配線。外気侵入を防ぐために設置されている。
コンセント位置に設置された気密ボックス。外気の流入を防ぎ、室内の断熱性能を保ちます。

排気・給気の穴にも安全対策と防水処理

レンジフードの排気ダクトを通すための貫通孔には、不燃材で周囲を保護

火気を伴う場所なので、しっかりとした安全対策が欠かせません。

 

また、給気口には

・ビスが効くように内部に下地材を設置

・外部には二重防水を意識して、事前の防水処理を行います

 

これにより、給気設備も気密性と防水性の両立が図られています。

壁の木材に取り付けられた銀色のダクト管。先端には紫色のキャップがあり、レンジフードの排気用として設置されている。
レンジフード排気用の貫通孔。火気に対応するため、不燃材で管の周囲を保護しています。
木造住宅の壁内部に設けられた給気口の下地。丸い開口部が見え、周囲は木材でしっかり固定されている。
給気口の下地施工。気密性向上のため、ビス固定と外壁気密シートの抑えを確保しています。

気流止めで壁内の結露を防止!

壁の中の空気が屋根裏などに流れ出てしまうと、結露やカビの原因になります。

それを防ぐために、気流止めとしてビニールを施工。

 

見えない部分ですが、建物の耐久性や快適性にとって重要な工程です。

木造住宅の2階室内。天井付近に緑色のビニールシートが張られ、「気流止め」と記された位置が→で示されている。
壁内の空気流出を防ぐ気流止め。結露防止と断熱性能維持のため、天井付近にビニールシートを施工。

まとめ

断熱材の吹き込み前には、「ここまでやっておくべき!」という重要な作業がたくさんあります。

 

すべては快適で安心な暮らしのために。見えない部分こそ、丁寧な施工を心がけています!

 

また進捗をブログでご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください!